5P目で文章から醸し出される自己陶酔に酔った。電車内で読み始めたので初めは電車に酔ったのかと思くらい眩暈や吐き気を感じさせた。古い本をBOOK○FFで購入したためか、独特のスタンプされたような書面と茶色の紙、という構成だったのも陶酔感を強くさせていたと思う。
山田詠美さんの作品は何冊か読んでいますが、どれも作品への陶酔が凄まじく何冊も連続で読む気はしない。でも時々読んだら新しい世界が開けたような興味深さがある。
すごく甘くて変な色のお菓子で身体に悪いし正直美味しくないんだけど、どうしてか全然やめられないとまらないからパクパク全部食べたあとの状態。もういらない!と思うけど時々思い出して食べたくなる。
バリにはいったことがないですが、暑い地域や季節にしかない独特の物悲しさは感じたことがある。それが文中から伝わってきた。
何度も読まなくても、記憶に残り時々思い出しそうな作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2013 1~3月に読んだ本
- 感想投稿日 : 2013年3月19日
- 読了日 : 2013年3月18日
- 本棚登録日 : 2013年3月18日
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