分野も考え方も違う様々な大人たちが「先生!」の一言をかならず用いて先生について書く、という面白い内容の本です。「元生徒」として素晴らしい先生との思い出を書く人もいればそうでない人もいますし、教える側として、みずからの体験や信念を書いている人もいます。この本は、その内容自体を楽しむことはもちろん、さまざまな執筆者がいることで色々な世界への案内役も果たしてくれますし、あるいは、「これは無理やり”先生!”をぶち込んだな」などとひねくれた楽しい読み方もできます。また、ときおり教育現場の歪んだ一面(組織第一で生徒を見ていない、事なかれ主義というか)が垣間見られるというのも考えさせられるところです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年10月23日
- 読了日 : 2014年10月21日
- 本棚登録日 : 2014年10月21日
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