日々のイラつきや鬱憤を晴らしてくれるのは北だ。北のどこかどんよりとした曇り空が能町さんを癒してくれる。
能町さんはたびたび北へ向かうが、観光名所に訪れたりはしない。すこしさびれていて、適度に何もなくて落ち着いている北の地で生活している人を見、ここに住む自分を想像したりするのだ。
観光地然とした場所ではなく、さびれて落ち着いた生活の場を見たいというのはつげ義春さんの旅行のモチベーションと似ているように感じた。
そしてなんとなく理解できる気がした。まあ、自分は都心のレコード屋さんとかも大好きなんだけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
能町みね子
- 感想投稿日 : 2023年1月11日
- 読了日 : 2023年1月8日
- 本棚登録日 : 2023年1月8日
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