中国戦国時代、楽毅の活躍を描いた物語の第2巻。祖国である中山は隣国の侵略でどうにもボロボロな状態になってしまいます。その中で知恵をめぐらせてもがく人々の姿が描かれます。
第2巻は序盤からハイペースでストーリーが進んでいき、物語に没入しているうちに読み切れました。面白いです。
楽毅や、楽毅が仕える中山王、敵方の武霊王など、様々な人物の姿が描かれ、同時にその人物の限界までも描かれることで、王やそれを支える宰相がどうあるべきか、という姿が示されます。
なお、結構大事な局面がサラッと1行で書かれていて、このシーンが読めたら読み応えあるだろうなぁと思ったのですが、本著が書きたいのはあくまで主人公である楽毅なのだということが伝わってくるようです。
しかし、過去の英雄たちが命を賭して政治に臨んでいたことを感じた第2巻でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2019年10月14日
- 読了日 : 2019年10月14日
- 本棚登録日 : 2019年10月14日
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