会社の人が貸してくれた本。
事故により記憶が80分しか持たない博士。
家政婦の「私」。その息子ルート。
80分しか記憶がもたない博士にとって「私」はいつも初めましての家政婦さん。それでも数字と野球を通じて徐々に博士・私・ルート3人の絆が深まっていく様子に心がじんわり温かくなるような作品でした。
確かに、野球ほど数字と密接に関係しているスポーツもないんじゃないかな。〇割〇分〇厘とか、野球の打率でしか聞いたことない。数学苦手なので博士が書き残した公式の意味はわかりませんでしたが、数字が公式にピタッとはまった時の美しさや快感はわかる気がします。
小川洋子さんの文章は独特な静けさがあり、読んでいて心地よいなぁ。
映画も見てみたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
物語
- 感想投稿日 : 2021年3月31日
- 読了日 : 2021年3月25日
- 本棚登録日 : 2021年3月26日
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