マンモスの抜け殻

著者 :
  • 文藝春秋 (2021年12月8日発売)
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感想 : 47
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説明
ニッポンの介護は限界だ!

アフターコロナの介護業界の闇に迫る社会派ミステリー。
高齢化が進んだ団地は、都心の限界集落といえる。ここでは、独居老人の孤独死も多発している。そんななか、この場所で、介護施設経営者が殺害された。
殺人事件を担当することになった警視庁の刑事、介護施設で働く男、被害者と会っていた美人投資家。事件をきっかけに、かつて団地で育った3人の幼馴染が再会。容疑者となった旧友を救うため、刑事が駆ける。





高齢者が多くなってきて 介護施設で働く方達は大変だろうなぁと想像する。
自分もいつか、お世話になるかもしれない場所。
旦那さんの両親がお世話になっていたので 介護士さんには頭が下がります。
医療の発達で 平均寿命は伸びて喜ばしいことなのかもしれませんが その後の事も考えないとね…
健康寿命から 本当の意味での寿命までが 長ければ長いほどしんどい日々が続くんだよね。

住んでいない家もあちこちに増えてきたと思ってた。新しい家もあちこちに増えてる。
何が建つのかな?って思ってたら 戸建の家かマンションってことが多いように思う。
人口は減ってるし 結婚する人達も減ってるだろうに 辻褄が合わないような…

最後の方まで あまり犯人は誰か?って考えることなく読んでたように思います。
推理小説というより 現在の日本のあらゆる問題を考えさせられる内容だったなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 相場英雄
感想投稿日 : 2022年8月29日
読了日 : 2022年8月24日
本棚登録日 : 2022年1月7日

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