真田太平記(七)関ケ原 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1987年12月23日発売)
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感想 : 71
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ついに関ヶ原開戦へ。
西軍と東軍が火花を散らす中、上田では兄と父弟が戦場にて対峙する。
そして真田の草の者たちは、決死の作戦を決行する…。

よく知られた関ヶ原合戦に、草の者と甲賀忍者の暗闘が絡むのが面白い。

上田城の戦いでの、父子、兄弟の敵味方分かれての心理描写が最大の見どころ。

司馬遼太郎の「関ヶ原」は三成視点、山岡荘八の「徳川家康」は家康視点であるのに対して、真田視点の今作では、比較的客観的に関ヶ原の勝敗の分かれ目を描いているのが興味深い。
要は、リーダーの資質も含めた、核となる集団の実力の違いが結果に出た、ということになろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年1月11日
読了日 : 2024年1月11日
本棚登録日 : 2024年1月11日

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