最近読んだ「犬がいた季節」「少年と犬」の鳥バージョン。
数日開けたら誰が誰だったか忘れてしまい、少し読み直し。というほどインパクトのない話かと思ったら、最後に向けてぐんぐんひきこまれた。
後半はコインランドリーで乾燥を待ちながら読んだのだけれど、そこにいながらにして、時空を越えて旅をしてきたような気になれた。
ベルリンの壁、鉄条網、逃げ出す人々、音楽を愛する人々。家族の死を見つめざるをえない人々。
リボンを育み、愛した人々。リボンによって育まれた人々。
コインランドリーの入口を入る前と出た後で、空の見え方がちょっと違った。ような気がした。ベルリンの森を歩いてきたからね。
読めてよかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年9月20日
- 読了日 : 2021年9月20日
- 本棚登録日 : 2021年9月20日
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