登場人物の思いを複雑に交錯させながら、およそ半日の出来事をスピーディーに描き出す手法が映像的で、裏表紙にあるノンストップ・サスペンスという言葉通りの作品でした。
三十年以上も前に発表されたとはいえ、犯罪被害者の家族と加害者の隔たりや、司法に対する不条理さ、そして人が人を裁く是非を問う内容は今日的でもあり、それらを内包しながらサスペンスというエンターテインメントにまとめ上げる技量は流石だと思います。
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- 感想投稿日 : 2024年4月20日
- 読了日 : 2024年4月18日
- 本棚登録日 : 2024年4月14日
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