何気なく買った、久しぶりの塩野七生さんの本。面白かった。古いぶん、筆者が若々しく感じられる。この人も司馬さんも森さんも多作だからまだまだ読むものがある、と思えるだけで安心する。
女というものは、男をおぼれさせようとあらゆる手練をつくすくせに、おぼれるタイプの男には興味を持たないものなのである。184ページ
落語の刀屋を聴きながら、こんなに一生懸命想ってもらえるなんて羨ましいくらい、男の人ってむしろ刀屋の主人みたく始めだけ楽しんで後腐れなく女を捨てたいと思ってるものじゃないのかな(浮雲の感想引きずってる)。なんて考えつつも、本当に溺れてる男には冷ややかな気持ちをもつのもわからなくはない。我が儘はお互い様だ。
ローマ人の物語は途中だし、ギリシア人のシリーズのほうが惹かれるし、エッセイも素敵となると、年末の休みに向けて何冊か調達しなくては。わたしにとって好奇心は生きる希望と同義である。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年12月8日
- 読了日 : 2019年12月8日
- 本棚登録日 : 2019年12月8日
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