生徒と先生の禁断の恋のお話。
姫野カオルコさんの“彼女は頭が悪いから”を読みたかったので、先に一冊読んでおこうと思ってこの作品を読んでみた。
終わり方が今まで読んだ恋愛を主題としている作品の中で1番好み。恋愛ものの本をおすすめするなら真っ先にこの作品をおすすめする。
姫野カオルコさんの独特な言い回しや比喩がすごく好きで、この表現どうやって思いついてるんだろうと感心しながら読む場面が多かった。また、多分この言葉は今後の人生の中で何度も思い起こされるんだろうなという言葉もあり、少しの絶望感をもらえる。
高校という小さな小さな社会の中、何も知らないピュアな主人公の鮮明なリアルさがすごく心に響く。
痛いけど痛いと言えない。やりたくないのにやりたくないと言えない。現代はそういうことが多すぎる。それを痛く、目を背けたくなるほど突き刺してくる作品だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月7日
- 読了日 : 2024年3月19日
- 本棚登録日 : 2024年3月19日
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