きよしこ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2005年6月26日発売)
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感想 : 713
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吃音の少年きよしは、転校先での自己紹介が何より苦痛だった。空想の中では言葉をつっかえることなく何でも話せるのに。
聖夜の夜にきよしこと出会い、伝えたいことはちゃんと伝わると知った少年の成長の物語。

読了後に、はるか昔に大好きだった方から聞いた話を思い出した。
低学年の頃に「言葉の教室」と言われる場所へ通っていたそうだ。
そこでは、笛ラムネを口にくわえて音を出したり、飴玉を使って舌を動かすゲームがあったり、おやつ目当てに通っていたが、とても楽しかったと懐かしそうに話していた。
その方は中学生から知っていて、大人になってからお付き合いしたのだが、言葉がつっかえたりしているのを一度も見た事がなかったので、聞いた時はとても驚いた事を覚えている。
先日ドラマも放送されたようで観てみたかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月31日
読了日 : 2021年3月31日
本棚登録日 : 2021年3月31日

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