絶対ナル孤独者 (1) ―咀嚼者 The Biter― (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年6月10日発売)
『2014年 6月 10日 初版 発行』版、読了。
ソードアート・オンラインやアクセル・ワールドシリーズで有名な作者の新シリーズです☆
本作を刊行する経緯については、巻末のあとがきで紹介されていますが…どの作品も、まだ完結の兆しが見えていない気がするので「さらにこの上、新シリーズとか大丈夫か、作者(;´Д`)」と、思ったりwwww
読了して思ったのは「あの表紙絵はユミコじゃなくて、むしろ主人公にしてほしかったなあ」と、思うぐらい「ちょっと出てきては『噛ませ犬』的で、良い活躍場面が少なかった」キャラでした。
内容の展開的とはいえ…ユミコに関しては、もう少し「この人、強ぇ…」感がほしかったです。本作に登場する敵役の咀嚼者(バイター)とのバトル相性が悪かったのかもしれませんが、もう少しこう…なんとかしてほしかったところです。
あと、今巻のヒロインだけでとりあげるなら、順位的には箕輪さんであり、次に典江義姉さんの印象が強く…こちらでもユミコの負けっぷりが目立っています。あと寡黙キャラっぽいみたいですが、全然、その印象がないのは、今巻では主人公との接している場面しかないことと、対比できる「普段の様子」がほとんどなかったので…もう少し(「組織側」の視点も含めて)描いて欲しかったです。まあ、そのあたりは次巻に期待します。
とはいえ、文体は読みやすく、しかも敵役の生い立ちにも踏み込んでいるため、葛藤の哀しみが描かれているために咀嚼者が「ただ悪いだけ」で終わるより、より人間性が出ていたので敵役にも思うところがありました。
まだまだ描かれていない点が、いくつかありますが…それは次巻の楽しみにしておこうと思います☆
- 感想投稿日 : 2015年3月17日
- 読了日 : 2015年3月17日
- 本棚登録日 : 2015年3月17日
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