クラスの空気感、陽キャと陰キャでグループが分かれている感じ、部活の雰囲気など自分の学生時代を思い出す要素が多く、懐かしい気持ちになった。
表紙と題名を見たとき、桐島が主人公なのだろうと思っていたが、この本に出てくるのは桐島が部活をやめたことと人伝の情報だけで桐島のセリフはない。桐島の周りの人からあまり関係なさそうな人までいろんな人にスポットが当たる。
汗や髪の毛など細かいところまで描写されているからありありと景色が浮かび、臨場感がある。特に宮部実果の話の時、複雑で毒づいたことを思ったり素直になったりする気持ちがすごくうまく表現されていて、男性の作者でもこんな風に書けるのかとびっくりした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月6日
- 読了日 : 2024年3月26日
- 本棚登録日 : 2023年12月9日
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