終決者たち(上) (講談社文庫)

  • 講談社 (2007年9月14日発売)
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本棚登録 : 209
感想 : 15
4

ボッシュシリーズはアマプラでドラマを見て以来、時系列を無視して適当に読んでいる。
今回は以前読んだ「天使と罪の街」の後の物語。
その物語の最後の方で、かつての相棒であったキズミン・ライダーからの電話でロス市警復帰を強く促された。
当作上巻はその話を受けてロス市警に復帰した初日の話。
殆どが朝7時から真夜中まで、巻末が翌日の朝。
いやあボッシュ、飛ばすなあ。
この頃は54歳くらいか?
事件は1988年に起こった黒人と白人の混血少女の殺人事件。
過去の事件記録を読んでキズミンと捜査方針を決めて精力的に関係者に会いに行く。

このシリーズも大体のパターンがあって、
ボッシュと相棒、上層部の敵役、直属上司との関係、同僚刑事との確執、事件の被害者遺族、キーとなる人物。
彼らとの友好的または確執が横糸で事件捜査が縦糸みたいな感じで物語が進んでいく。
その関係性が一様ではないことと、物語の途中でも関係性に変化が出てくる。
その辺りの機微とリアリティが実に面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・エッセイ
感想投稿日 : 2019年10月14日
読了日 : 2019年10月14日
本棚登録日 : 2019年10月6日

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