新装版 動く家の殺人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年8月12日発売)
3.13
  • (5)
  • (42)
  • (77)
  • (18)
  • (7)
本棚登録 : 464
感想 : 57
5

『犯人を捕まえ、社会的な制裁を加えることに意味はない。何故なら、事件が起きた段階ですべてが終わっているからだ。

犯人を捕まえたところで事件以前の状態に戻すことができないのがなによりの証拠じゃないか。

重要なのは事件を未然に防ぐことで、それがかなわず事件が起きてしまったのなら、犯人捜しはただのゲームさ。だったら、事実から真実を導き出すまでの過程をゲームとして楽しもう。』

ミステリの存在論ですね。
このシリーズは好きだったんだけど、長編3作で終わりだなんて残念だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2015年3月7日
読了日 : 2015年3月7日
本棚登録日 : 2013年5月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする