前半はみずほのシステム概要、後半は大規模障害の話。
この本が出るときかなりざわついたが、後半は恐怖だった。読んでいても理解に苦しむ複雑なシステムを構築(しかもよくありがちな合併による権力関係が理由で)、様々な障害を人海戦術で乗り切る…当時色々なうわさに聞いたことはあるが、こりゃ確かにそうなるわと思ってしまう。
某キャッシュレスアプリの事件が最近もあったが、IT後進国といわれるのは技術の問題ではなく、様々な場面において責任・権限を持っている人、および要件提示側のITリテラシーの問題なのではと思う。特にレガシーシステムを抱える業界・企業は今もあんまり変わってなさそう。
この20年を戦ってきた「現場」の人たちは、心身ともに大丈夫だろうか。自分がこの現場にいたらと想像すると恐怖に震撼する。
ちなみに…
第二部 148p 9行目
「午前10時46分に~」→「6分後の午後10時52分~」→「その後午後1時に記者会見を~」
6分後が午後のわけないので、午前の間違いでは??
149p目の表を見ても午前と思われるが??
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年3月26日
- 読了日 : 2020年5月24日
- 本棚登録日 : 2020年2月12日
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