女性に興味を持てず、男性に心を動かされ、特に若い男性の腹部の出血に強烈なフェティシズムを覚える。率直に言えば、相当にグロ。
でも、それをグロと感じさせない言葉の芸術。ここまで言葉で表すことができるというのはどういう感覚なんだろう。
ここまで表すことができてしまったら、何か別のものが見えてくるのでは。この小説の場合、それは悲しみとか絶望感とか、何かネガティヴなもの。重く暗い空気をまとった、美しい言葉の芸術を読みながらそんな思いに囚われた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2021年2月8日
- 読了日 : 2020年12月26日
- 本棚登録日 : 2020年11月8日
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