トンペンの間ですごくこの作品が話題になって、読もうと思って積んでたらいつの間にか映画化、文庫化の流れに!遅ればせながら上下巻一気に読みました。
事件ものとして面白かっただけではなく、心に刺さるものがあってズキズキしました。
とある事件がベースになってるけど、事件そのものよりもその事件を知った人々の反応や揺れる気持ちに重点が置かれてている話でした。
愛する人、大事な人を心の底から信じることとは。
信じていた相手に絶望することとは。
人と人が関わって生きていく上で、逃れる事のできないテーマを突きつけられます。
千葉編の洋平と愛子の親子や、東京編の優馬、沖縄編の泉それぞれの心情が生々しくて切なくさせられました。
気持ちが揺れ動く様を肌身で感じてしまう描き方です。
ところどころに流行りや旬の時事問題を挟み込んでいるのが日常風景をより鮮明に際立たせていて、リアル感抜群。
映画キャストを知ってしまったので、原作読んでて登場人物の脳内イメージが松ケンとか広瀬すずになっちゃってます…
ぶっきー×綾野剛で倒れそうです。
作家さんはまさかビギではないだろうけど、「Somebody to love」とか好きな二人が残ったとか、すごいところを突いてきていて…タダモノではないです。
読書状況:読み終わった
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ノベル
- 感想投稿日 : 2016年1月31日
- 読了日 : 2016年1月31日
- 本棚登録日 : 2016年1月31日
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