怒り(下)

著者 :
  • 中央公論新社 (2014年1月24日発売)
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本棚登録 : 2127
感想 : 361
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テレビの公開捜査で見た殺人犯に、信じる気持ちが揺れ動く人々の姿を残酷なまでに描ききったストーリー完結編。

ミステリーや犯人探しの小説にとどまらず、何か重苦しく切ないものを胸に残していった作品でした。
人間のきれいじゃない心の部分、そして純粋で無垢な部分の両方がわかりすぎるほどわかりすぎて、やるせない気持ちになりました。
きっと彼らももう少し自分自身を愛して信じることができていたら、愛する人のことも信じていけたのでは…
千葉編、沖縄編、東京編と、それぞれ違う行く末になっているけれど、きっと彼らは同じ気持ちを抱いているのではと感慨深くなりました。

映画がとても楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノベル
感想投稿日 : 2016年1月31日
読了日 : 2016年1月31日
本棚登録日 : 2016年1月31日

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