「超」整理法: 情報検索と発想の新システム (中公新書 1159)

著者 :
  • 中央公論新社 (1993年11月1日発売)
3.51
  • (99)
  • (165)
  • (282)
  • (36)
  • (12)
本棚登録 : 2137
感想 : 183
4

紙の書類、電子的情報(ワード、エクセルなどのファイル)をどのように整理し、必要な時に探し易くしたらいいかを検討した本。

情報を整理するときにまず考えられるのがテーマ毎の分類である。しかし、分類では、複数のテーマを跨ぐ物をどう扱えばよいか分からなくなる(こうもり問題)や、かつて何という名前で分類したか失念する(〈君の名は〉シンドローム)などの問題が生じる。

著者は情報は簡単にラベリングしつつも、入手した順に並べ、利用した情報を先頭に戻す方法を提唱している。

そうすることで、時間が経てば上には最新の情報と直近使った情報。下には使わない情報。真ん中は選別中の情報に分けられ、下のものも適宜断捨離できると言っている。

↑は紙の情報を扱う時に有効そうだった。現代だとフォルダの作り方などになる。著者の方法を活用してある程度ざっくりフォルダで分けて、それ以下は日時をつけたフォルダを更新順にソートするのが有効かもしれない。試してみたい。ただし、他人と共有する場合はその方法は通じない。
洋服の整理にも使える気がした。

整理方法に加えて、思考を生み出す方法も記載されていた。①アイディアをメモってドラフトし。②書籍や他の人に壁打ちをしてもらい。③最後に部屋に篭ってじっくり最終化する。
といったプロセスで仕事で無意識に行なっていた流れがそれと知れてよかった。

1993年に書かれてるのでかなり古く、現在と状況は違うものの本質的な部分で通じるところがあり大変参考になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月3日
読了日 : 2024年1月3日
本棚登録日 : 2024年1月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする