浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年7月13日発売)
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・キューティーオイラーの水着に数式書かれていて、それがアップなんて・・・ファンクラブとか設立されそう笑

・「フェルマーの最終定理」というのは数学が苦手なおれでも知っている名前だけど、内容は特に知らなかった。でもウンチクと共に解説されて、すごく面白かった。背理法とかでけっこう簡単に証明できそうなのに、フェルマー死亡300年以上後のワイルズさんでさえ証明に3日かけるとは・・・。
ディオファントスの書いた「算術」という本の余白に自作の問題と答えをいっぱい書いてあったけれど、答が書いてない問題が一つ。
「x(n乗)+y(n乗)=z(n乗)。x、y、z、そしてnがすべて自然数であり、nが3以上である場合、この式を成立させるx、y、zの組み合わせは存在しない」
とあり、その続きに「私は、この事実を証明する驚くべき方法を発見した。だけど、その証明を示してみせるには、この本の余白は狭すぎる」と。。
 「定理」ていうのが本当は証明されたことにしか使っちゃいけない(渚談)のに、フェルマーがそう言ってるから「定理」って呼ぶようになったというのは面白い。

・8枚の金貨の中の1枚の偽物を見つけるための天秤の回数は、けっこう話のタネとして使える気がする。おれも最初は3回かと思った。

・パスカルの三角形すげえww11の4乗までまんま同じ数字とは…すごい不思議だなあ。数学おもしろい。

・武藤が見てると水着になるの恥ずかしいって、渚可愛いなあ。渚は起きて武藤がいないと探しに来たり、怪我した武藤を泣きそうに心配するあたり、武藤をお兄さんみたいな感じに思ってるんじゃないかなー。

・23の店の相続の話が、すごいなとは思ったけど、全然理解できない。一つ借りて3人で分けたのに、どうしてちょうど1つ余るのか!!大体なんで1/3とか1/8みたいに中途半端な割合を指定したの?やはり数学脳ではないおれにはわからん・・orz

今回は感動系シーンがあまりなかった気がするけど、話としてはすごく面白かった。数学苦手だった者として、数学が楽しいと思えるのはうれしいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(お勉強系)
感想投稿日 : 2013年6月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年6月29日

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