「迷わぬものは凡てこの女のかたきである。
文明の淑女は人を馬鹿にするを第一義とする。人に馬鹿にされるのを死に優る不面目と思う。」
解説によると専業作家として初の新聞連載で、緊張がそのまま表れたガッチガチな作品、ということで、確かにそういうところもあるけれど、上記のような言い回しは上手いと唸るしかない。
構成も、舞台演劇のようで面白い。
展開に中世的な大袈裟さが感じられるのと、人物によって掘り下げがまちまちかとは思ったけれど、読むのが素直に楽しかった。
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- 感想投稿日 : 2015年3月30日
- 読了日 : 2015年3月30日
- 本棚登録日 : 2015年2月16日
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