12歳で、隣の家の子どもを殺してしまった少年。
彼にぴったりと張りつくようにして心理が描かれる。
捕まるのではないかと怯える彼に感情移入してしまったら、随分とハラハラする読書になっただろう。
しかし、訳者あとがきにもあったが、ルメートルは主人公との間に距離を置いて書いている。
おろおろする彼の様子は哀れでもあるが、滑稽でもあるシビアさ。
原題を聞いてなるほどと思ったが、邦題も良い改題だと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年9月6日
- 読了日 : 2021年9月6日
- 本棚登録日 : 2021年9月4日
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