よだかの星

著者 :
  • 青空文庫 (1998年8月20日発売)
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本棚登録 : 68
感想 : 11

読み終えた後、「感動」という一つの言葉に収めきれなかった。自分の語彙力では表現しきれない複雑な感情だった。
みにくい鳥が最後は美しい星になって永遠の輝きを得た・・・という美しい見方と、辛辣ないじめを受け、自殺の道を選んだよだかの末路・・・という両方の捉え方が出来て、涙、涙。
この道しかなかったのだろうか。

いじめ、縦社会、弱肉強食・・・さまざまな捉え方が出来る。
印象的だったのは大犬座の言葉。「たかが鳥じゃないか」という台詞。
鳥の世界では大きな問題でも、周りから見ればどうでもいいような問題。よだかも星からすればただの一羽の鳥なんだなあ。もっとよだかが色々な世界を知っていれば「逃げ道」はあったのかもしれない。

いったいどんな気持ちでよだかの星は「今でもまだ燃えて」いるのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年4月20日
読了日 : 2013年4月20日
本棚登録日 : 2013年4月20日

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