ブラウンの短編を三人のマンガ家がコミカライズしたもの。
カフェボッサで他の人の本棚覗いているうちに存在を知る。
ブラウン評価のぶれってのは、今後もしばらく続くのかなぁ。
とんがった人は「こんなのもう面白くないよ」と決め付けるだろうし、
一方では「SFのエッセンスはここにあるんだ!」と主張する人もいるんだろうな。
ところで本書の企画は、橋本氏が「スポンサーからひとこと」をマンガ化するように夢でビリケンさんに告げられたことがきっかけだったようだが、実際にはこれは収録されてない。
実務を進める過程でいろいろあったのだろうけれど、もったいないね。
SFオンリーのマンガアンソロジーにするなら「血」「プラセット」と「ミミズ天使」を残して、「スポンサーからひとこと」「闘技場」「電獣ヴァヴェリ」「未来世界から来た男」を、わたしなら選ぶかなぁ。
入門編としてもよいつくりなので、もう少し人目に触れるところに出しておいて欲しいものだ。
原著の朝日ソノラマ版刊行時には、もうブラウンは亡くなっていたのだけれど、
こういう本が日本で刊行されたとを知らせてあげることが出来たら喜んだんじゃないかなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2009年11月26日
- 読了日 : 2009年11月26日
- 本棚登録日 : 2009年11月26日
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