サンドの女 三人屋 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社 (2021年2月5日発売)
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本棚登録 : 2318
感想 : 180
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三人屋シリーズ2作目。
2作目と言いつつ、これは続くのか?もう三人屋のていをなしていない状態で始まり、そのまま終わってしまった。

三女朝日は就職し、朝のモーニング営業は終わった。
次女まひるはうどんを辞めて、朝日と共にサンドイッチを作り朝から昼にかけて販売。
長女夜月はスナックを続けていたけど、スナックに来た書けない小説家との色々があり、いなくなってから戻ってきたり。
夜月がいなくなったとき、夜月自身は一体どこで何をしてたんだろう。
奔放に生きてるように見えて、夜月は情に厚い女だから、本当に一也のために姿を消したんだと私は思うと、一冊目から夜月の自己犠牲の話なんだよなぁ。そしてその自己犠牲を人に知られたくない夜月の心が、また切ない。

サンドの女というわりに、サンドイッチはあまり登場するしない。
最後にたまこサンドの秘密がわかって良かった。こういう読者との駆け引きがすっきりしてるところ、原田ひ香さん好き。
サンドイッチの秘密すら隠されたままだったら、読後が嫌な気持ちになっただろうからな。
たまごサンドには色々あるけど、私は厚焼きたまごサンドやスクランブルエッグサンドはあまり好きでなく、ゆで卵マヨのサンドイッチがダントツで好き!次に作るとき試してみる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: たべもの
感想投稿日 : 2024年3月2日
読了日 : 2024年3月2日
本棚登録日 : 2024年2月17日

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