会社員と小説にはどのような関係性が存在するのか-
という命題を、いくつかの作品を例に考察した一冊。
資本主義社会がはじまるとともに、それまで農民と貴族、商人だけだった世界に会社員という異質な存在が生じる(日本で言う明治維新のころ)。ただし、小説の世界では長らく会社生活を描く小説が出てこなかった。夏目漱石『三四郎』のように、どちらかというと社会不適合存在と言われるような人たちがスポットに充てられてきた。その後徐々に注目されるようになるが、それでも会社員の自分と私生活の自分を上手にバランスよく書き終える小説が少なかった。それはなぜか…?
色々と考察があるのは理解できたが、ゴール設定があいまいだったため、いまいちピンとこない作品だった。でもたまにはこんな作品も読んでもいいかも。星2つ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月2日
- 読了日 : 2012年11月2日
- 本棚登録日 : 2012年11月2日
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