なんとなく本を探していたら、29歳。まさに。という感じで読む。
29歳って不思議な歳である。
なんというか、30歳を目前にして、全然大人になりきれない自分と向き合わざるを得ないというか。
なんとなく想像してた大人の自分。と現状の自分。
全然ちがうやん!という感じ。
29歳の自分が読んで、これぞ29歳という感じがした。さすがさすが。
恋愛とか結婚とか仕事とか、いろいろ期待され、なんだかんだで自分も期待しており、でもなんか???みたいな。。
特に、山崎ナオコーラさんの「私の人生は56億7000万年」と柴崎友香さんの「ハワイへ行きたい」のわかりみの深さよ。。。。。。。めちゃリアル。
「ハワイへ行きたい」の、おじさん(上司)の字が変で読めないとか、電話取ってくれないとか、いつも上司がはんこ押す場所間違える、とかそういうことで悩むしょうもなさをなげく主人公のわかりみ。。。泣きそう。
結局は年齢なんて日々の延長線でしかないのだ。。別に29歳と30歳とがぱきっと区切られているわけではない。
急に大人になったりしないし、
こんなもんかーと思いながらそれでも生きていくんだ。それの積み重ねなんやろうな。たぶん。
「見つめなおす自分なんてない。私は私で、きちんと生きてる。」(p375 憧憬☆カトマンズ/宮木あや子)好き。最高。
それでいいんや、とおもえるお話たちでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月14日
- 読了日 : 2021年12月14日
- 本棚登録日 : 2021年12月12日
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