一つの時間に起こった出来事について、登場人物それぞれのシーンに時折切り替えながら物語が展開していくのですが、切り替えリズムが斬新で、独特の世界観が感じられました。登場人物一人一人の心情の動きの描写について、綺麗事だけでない苦しみや醜さの塊の部分も描かれている点が、尚心惹かれました。また、絶対の“正義”を人に安易に振りかざすことで生まれる一つの悲劇をも、この作品の中で目にしたように思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年9月26日
- 読了日 : 2009年3月26日
- 本棚登録日 : 2014年9月26日
みんなの感想をみる