マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男

  • ランダムハウス講談社 (2004年3月18日発売)
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感想 : 95
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今オフは、松井秀喜が移籍したり、ポスティングで岩隈を入札したり(契約には至らなかったけど)と、
話題が上がったオークランド・アスレチックス。

総年俸がヤンキースの3分の1ほどにも関わらず、
地区優勝をするほどの戦績を納めている戦略が、
「セイバーメトリクス」

これは、日本でいうとこの前楽天監督の野村さんが提唱した
「ID野球」に近い感じです。

野球統計学を元にチームを作り上げている、
GMの『ビリー・ビーン』がこの物語の主人公。

「野球はアウトを27個とられるまで終わらないゲーム」と定義し、
打率よりも出塁率を重視、盗塁・犠打をしないなど、
これまでの野球における固定観念を覆しつつも、
理にかなった独自の野球観がふんだんに盛り込まれています。

ただ、この野球観からは想像できないほどの短気な
ビリー・ビーンの人間臭さ、
他球団では相手にされないような選手が、
アスレチックスで光輝く様子なども描かれていて、
ストーリーとしても楽しめます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営
感想投稿日 : 2011年2月6日
読了日 : 2011年2月6日
本棚登録日 : 2011年2月6日

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