楽隊のうさぎ

著者 :
  • 新潮社 (2000年6月1日発売)
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本棚登録 : 121
感想 : 36
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おもしろかった。主人公の克久はどうやらいじめられていたようだ。中学生になっても最初の頃はそれは続いていたみたいだけど、この本の主題はそれではない。子どもから大人に成長する途中の1人の男の子の成長物語っていうことだと思った。入学前公園でうさぎにあった克久。このうさぎがいつの間にか彼のなかに居場所をもってしまう。きょろきょろと辺りをみまわし、その長い耳でなにかをキャッチする。そうして克久は吹奏楽部に入部する。こーゆー音楽との関わり方ができるっていうのは幸せだよなあっ。克久の先輩たちにしても勉先生にしても。なんだろーな、なんかもうひとつの世界がみえてるって感じ。これはあれかな、楽器をやってる人には実感として分かるもんなんだろうか?残念ながら私にはイマイチわかんないんだよなあ。でも、わかんない私にもブラバンの魅力、がすっごく伝わってきた。みんなで一つの曲をつくりあげてくってゆーのが大変なんだけど、これはいいなあって。暴走する生徒をおまえら走りすぎってとめるとことか楽しかった。家庭内のこととか、学級崩壊気味の他クラスの話とか、少々消化不良な感もあったけど、最後の演奏が素敵だったから、終わりよければ全てよしっ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年5月29日
読了日 : 2010年5月29日
本棚登録日 : 2010年5月29日

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