久しぶりに読みたくなりました。こぶとりじいさん、浦島太郎、カチカチ山、舌切り雀を大宰が描くと、考え過ぎてどこか面倒でユーモラスで面白かったです。カチカチ山の小悪魔美少女うさぎと中年の狸の顛末にも笑いますが、今回は舌切り雀のふわふわしたメルヘンが残りました。お婆さんは辛辣で、これでは…と思いますし、お爺さんも怠惰で言い訳ばかりなのですが、雀とお爺さんのお宿でのひとときはメルヘン。それから、大宰が桃太郎を書かない、という理由をこねていたところも笑いました。大宰のユーモア、好きです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年7月22日
- 読了日 : 2017年7月22日
- 本棚登録日 : 2017年7月6日
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