沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2001年11月28日発売)
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感想 : 593
5

 以前、アマゾンのPrime Videoで無料で見れていたが、いつの間にか有料になっていた。
 エピソード1の途中まで見ていたが、有料なので見るのをやめた。
 Prime Videoの「沈まぬ太陽」は本書の内容とほぼ同じだった。
 本書を読み終わって、恩地元への報復人事の酷さに、思わず「ひどいなあ」と呟いてしまった。
 現在では、コンプライアンスの面から、考えられないことが昭和の時代には普通に起こっていた。
 「報復人事」という言葉が普通にまかり通っていた時代に、恩地元の生き様は不器用ではあるが、信念を通す生き方に感動を覚える。

 国民航空本社では、飛行機事故が起き、事故隠しを行い、果ては美談にすり替えるという操作が行われていた。
 恩地は、この事を組合委員長の沢泉からの航空便で知らされた。
 アフリカ篇(上巻)はカラチの劣悪な環境に耐え、2年の任期を終え、日本に帰れると思っていた恩地が、今度はテヘランへ飛ばされる、報復人事で終わる。

 アフリカ篇(下巻)は報復人事による、さらなる苦難が恩地を待ち受けている。
 物語とはいえ、事実を題材にした内容に、憤りを覚えつつ、下巻へ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 航空機事故
感想投稿日 : 2024年3月10日
読了日 : 2024年3月10日
本棚登録日 : 2024年3月10日

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