満点です。
日本という国が今より若かった頃、国民は純粋な夢を持ち、普通の人にまだチャンスが残されている、、そういう時代を今のお年寄りは生きていたんだということを改めて知らされた本でした。不穏な空気が忍び寄る時代の中でも理想に向かって進む若者たち。その部分では読んでいて思わず笑顔になり、勇気づけられました。自分もこの物語の登場人物になりたかったと思いました。
一方、戦時下の国家体制の卑劣さ、陰湿さにはいつものことながらうんざりでした。
直木賞ではほとんどの選考委員から酷評されたようですが、気にすることはありません。保身的で頭の硬い選考委員は、自民党とは仲が良くとも我々読者からは遠い存在です。
エンディングも感動的でした。良い本に出会うことができました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月24日
- 読了日 : 2022年2月24日
- 本棚登録日 : 2022年2月23日
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