表紙の猿の絵に惹かれて手に取った1冊。
猿の表情とタイトル文字と作者名のバランスがすごいと思った。
すごく格好いい文庫本。
一目惚れでした。
中身の小説は(も?)強烈。
いったい何が始まったのか分からず、押される方に転がっているうちに身体と心は傷だらけになり、もう二度と元には戻れなくなってしまっていた。
何が?
この小説の主人公(?)の作家の人生が。
そして、それを読んだ私の人生観も。
大切だと思っていたことを軽く足蹴にされる。
堅い地面がなければ立っていられないのに、それをぐじゃぐじゃにされて、尚も踊ることを求められる。
自分は闘っているつもりなのに端から見ると滑稽な踊りを踊っているだけ。
やり切れない。
恥ずかしいとか言ってたら何も出来ず(呼吸も食事もなにもかも)、分かってくれとか言っても誰にも届かない。
だからこうしろと言うこともなく、そうなんだよと思い知らせてくれるような小説。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年10月13日
- 読了日 : 2014年10月13日
- 本棚登録日 : 2014年10月13日
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コメント 2件
MOTOさんのコメント
2014/10/14
takanatsuさんのコメント
2014/10/15