マドンナ・ヴェルデ

著者 :
  • 新潮社 (2010年3月1日発売)
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本棚登録 : 2473
感想 : 362
5

ジーン・ワルツと対になったお話。
ジーン・ワルツでは最強を誇った論理だらけの理恵が、みどりに敗北する流れは予想通りとはいえ、納得感のある収束だった。また、伸一郎とみどりの関係性に、広がりを見せたことが面白かった。
嫁姑の関係はよく話になるが、婿と義母の関係を書いてるところが新鮮かも。
反面、妊婦の苦労の描写が足りないと感じる。50超えの妊婦が新幹線で検診に通うだろうか?発生学的な困難はたくさん書かれているが、妊婦のつわりに始まる生理的困難はほとんど描写されず、あっさり生まれてきたなーという感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年6月25日
読了日 : 2012年6月25日
本棚登録日 : 2012年6月25日

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