<内容>
大量の情報が流れる現代において、情報化の注意点を盛り込みながら、インプットとアウトプットのバランスのとり方を指南する、アイデア満載の一冊。
<感想>
3・11の震災以降、明らかに様変わりしてきたツイッターやSNSに対する認識。情報そのものへの姿勢が転換する過渡期にある現在、情報とは何か、情報をどう用いるべきかを考えさせられた。
前半部では津田氏が震災後に何をしていたのか、というレポートにもなっており、彼が感じた戸惑いや情報の取り扱いに関する感想が細かに書かれている。さらに、現在の情報メディア立ち上げまでの自伝的な要素もあり、今をときめく津田氏を知る上でも面白い。また、津田さんの書籍を読む面白さは、本の内容や感想がツイッターなどで活発に意見されているところだと思う。
同じ業界の同世代(つまりは問題意識の似通った人)をフォローするべし、といったツイッターの使い方の手引きから、ソーシャルキャピタル(またはウィークタイズ)を持つことの意味、さらには情報がストックではなくフローとなったという大まかな流れまで、とかく参考になる話が多かった。とりわけ自分にとっては情報の出力にもっと意識的になるべきだと思った。面白い人にたくさん会いに行き、面白いと思う情報を広く提示していくことの魅力をあらためて感じさせられた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス書
- 感想投稿日 : 2012年5月28日
- 読了日 : 2012年4月29日
- 本棚登録日 : 2012年2月27日
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