『巨大投資銀行』には及ばない。今西と龍花という二人の対照的な人物を軸に話は進むが、処女作だけあって今西の人柄を上手く伝えておらず、巨大投資銀行の桂木のように感情移入がしづらい。結局高学歴エリートコースサラブレッドみたいな設定が焦点をぼかしているのだと思う。
ただ、金よりも自分のやった仕事が社会に貢献していくことに仕事の目的をおくところは桂木も今西も変わらない。
本作は人間ドラマもそこそこに、外銀に比べると腐ってる日本金融機関のディスリスペクトの面が強いように思う。
最後の龍花の展開は予想外で少し悲しかった。
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- 感想投稿日 : 2015年2月13日
- 読了日 : 2015年2月13日
- 本棚登録日 : 2015年2月13日
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