犯人に告ぐ

著者 :
  • 双葉社 (2004年7月1日発売)
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本棚登録 : 2360
感想 : 420
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再読だが引き込まれた。
巻島がもう少し唯我独尊的な人物だった気がしていたが、TVに出る前に被害者家族に会いに行ったくだりに彼の人間的な優しさが出て、肩入れしたくなる。相棒の津田も良い味を出している。
邪な気持ちで元カノと駆け引きをしている植草が下巻でどう繋がっていくのか楽しみである
巻島はTVで犯人に語り掛けながら、反応を待ちなんか手がかりを掴もうとするが植草の邪魔も入り中々うまくいかない。キャラ的には唯我独尊になりやすいが、彼の周囲には津田や本田などサポートしてくれる部下が多く個人的には好感の持てるチームであった。
『ワシ』がどう絡んでくるのか興味があるところであったが、最後に彼と対峙する所などは巻島の背負った十字架を感じながらの対応が中々良く、終わりも爽やかに締めくくっていたのが印象的であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月19日
読了日 : 2021年5月7日
本棚登録日 : 2007年9月1日

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