元理科教師で分解修理の名人、二宮光二郎75歳と、大学受験に2回失敗して美術系予備校に通う孫のかける20歳は、二人で一人前の迷コンビ。
時間だけはたっぷりあります。
暇人は世の中になくてはならない助っ人なのです。
シリーズ第2弾は、軌道に乗ったというか、面白さに加速度が付きました!
タイトルには西郷さんの犬、とありますが、銅像の犬だけでなく、元警察犬で使命感の強い老犬や、輝くばかりのゴールデンレトリバー、そして「猫弁」シリーズに登場した獣医さんも出てきてにぎやか。
振り込め詐欺には哀愁漂い(?)、犯人はちょっとお間抜け、元やくざも何となくハートウォーミングで、大山節炸裂です。
光二郎の台詞はとても少ないのですが、まわりを幸せにしてしまうマイペースが可笑しい。
人間は、もちろん老人も浪人も、何かの役にたつ部品であり、この世はたくさんの部品で回っていて、不必要なものなどないのだ。
ちょっと使い勝手が悪くなったら、分解して、磨き上げ、円滑に回るようにすればいい。
だから光二郎は分解修理がやめられない。
最後はまた、まさかの展開でした。
本当にもう、家には戻らないのでしょうか。
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- 感想投稿日 : 2017年12月1日
- 読了日 : 2017年12月1日
- 本棚登録日 : 2017年12月1日
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