侠飯7 激ウマ張り込み篇 (文春文庫 ふ 35-8)

著者 :
  • 文藝春秋 (2021年8月3日発売)
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おとこ飯シリーズ、第7弾。

おなじみ、頬に傷ある、柳刃竜一(やなぎば りゅういち)と火野丈治(ひの じょうじ)のコンビは今まで、数々の悩める青年の人生を救ってきた。
もっとも、それが仕事ではないけれど。

就活生、新入社員、実家が斜陽のやくざの若者、議員秘書、大学は出たけれど・・・のフリーター、司法試験に挫折した引きこもり・・・

今回は満を持しての、新米刑事の登場。
乾正悟(いぬい しょうご)27歳は、交番勤務などを経て去年の秋、念願の刑事となって組織犯罪対策課に配属されたが、芸能人の麻薬使用疑惑の張り込みに失敗してしまった。
そこへ、本庁から「組対で一番若い奴をよこしてくれ」との応援要請がある。

今までの主人公たちは、『どう見てもカタギではない』柳刃さんたちの正体が分からず、恐る恐る接している。
読んでいるこちらとしては、ドッキリを仕掛けられている人を見るような楽しさがあったけれど、今回は、柳葉さんたちの身分に関してだけは最初からネタバレである。
身内と思うからか、火野さんの叱りっぷりは今までよりも厳しい。
そして、黙って気遣いの飯を作る柳刃さんがオカンである。
きっと、いつもの主人公たちよりも、正悟のことは何倍もかわいいと思っているに違いない。

プロローグーーー張り込みに失敗した新米刑事(デカ)の末路
①レトルトカレーとパックご飯がごちそうに変身
②ちょっとお高い。でもうまさ太鼓判のオードブル
③二日酔いが見る見る回復。熱々の激ウマ朝食
④豚肉が主役。本場の味がすぐ作れる絶品レシピ
⑤スーパーの無料のアレが味の決め手、男の昼飯
⑥練らずこねずツナギなし。これがザ・アメリカン
⑦イタリアン調味料で、ささっと作るお手軽ディナー
⑧手間ひまかける値打ちあり。特別な夜に、この一杯
エピローグーーー新米刑事(デカ)は任侠の道をゆく

前作の登場人物がチラっと出るのはお約束ですが、この乾くんは警察官ですから、今後の作品でもう少し長めの登場があったり、活躍があったりしたらいいな、と期待します。
政界に入った子、法曹界に入った子も、出番が作れそう!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月11日
読了日 : 2021年10月11日
本棚登録日 : 2021年10月11日

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