一言でいうと、「異世界でデトックスする」話。
背筋が怖くなる話だ。
霧の向こうに現れる山亭ミアキスという場で起こる出来事を通して登場してくる人々は変わっていく。
まるで宮沢賢治の「注文の多い料理店」のような入口仕様なんだけど、そこへいざなわれた人は皆、今自分が置かれている状態(膠着しているとか、絶望しているとか、マイナス要素満載の状態)から動けない。自分では動かないと思っているフシもある。そして、ここで、彼・彼女にとって心が(荒)療治されていく。
「猫魔ケ岳」という場の力、そして「猫」の「魔力」が怖い。ヒトが現実にすることはもっと怖い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月30日
- 読了日 : 2024年3月30日
- 本棚登録日 : 2024年3月30日
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