宮部みゆきの江戸ものは岡本綺堂の「半七捕物帳」へのオマージュだなぁ、いつもそう感じていた。この連作ものの短編集に出てくる人びと、道具立てがもれなく「茂吉親分ワールド」を作り出している。まるで、浦安にあるディズニーランドは夢の国ディズニーの作り出した世界にいると思わせるしかけみたいなものだ。
それにしても、稲荷寿司屋のおやじが一体何者なのか、気になってしょうがない。書かれていないところにまだまだワールドは広がっていくのだから仕方がないのだけど。
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- 感想投稿日 : 2024年2月2日
- 読了日 : 2024年2月2日
- 本棚登録日 : 2023年12月4日
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