劇作家・演出家の平田オリザ氏と、元外交官で教育・言語に関する研究家の北川達夫氏の対談集で、2008年に刊行された「ニッポンには対話がない」が、今年文庫化されたもの。
随所に「目から鱗」のはなしが満載なのだが、一箇所だけ引用する。
--------(引用)--------
議論やディベートは相手を説得することが目的だから、妥協というのは、お互いに説得に失敗したということで否定的にとらえざるをえない。
しかし、対話というのは、価値観を意図的に衝突させ、それによってお互いに変わっていく作業なのですから、ある意味で前向きに妥協点を探す作業ともいえるんですね。
-------(ここまで)-------
部下や上司、お客さまや取引先、嫁や子供と、いつも「対話」を大切にしてきたつもりであったが、それは本当に「対話」だったのだろうか?
非常に自省させられたし、これからそういう「意識」は、忘れちゃいけないと思った。
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- 感想投稿日 : 2013年2月3日
- 読了日 : 2013年2月3日
- 本棚登録日 : 2013年1月30日
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