津波と原発

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  • 講談社 (2011年6月17日発売)
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感想 : 57
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大津波の話で、「津波てんでんこ」の著者、山下文男氏にインタビューした部分を見つけて読み始めました。山下氏は日本共産党の文化部長を歴任された元幹部だったといいます。1974年の創共協定に絡んでいる方だそうです。そして最後まで在野の津波研究者でした。その山下氏が、陸前高田県立病院から自衛隊のヘリで助けられ、「僕はこれまでずっと自衛隊は憲法違反だと言い続けてきたが、今度ほど自衛隊を有り難いと思ったことはなかった。国として、国土防衛隊のような組織が必要だということがしみじみわかった。」と語ったことは、今回の極限体験が語らせたものだと思いました。
原発前夜−原子力の父・正力松太郎、なぜ「フクシマ」に原発は建設されたか、は、第二次世界大戦後から現在に至る歴史がコンパクトに描かれています。最後の30ページは、さらりと読むには堪え難いことが書かれています。現実にこのようなことがあることを知った上で発言したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年12月18日
読了日 : 2012年12月18日
本棚登録日 : 2012年12月18日

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