語学、歴史、地政学、体験譚を相当な編集力で再構築してからではないとこんなすごい作品は書けない。現存の日本人作家の誰がこれを書けようか。ものすごく集中し、一命を賭した平野啓一郎あたりか?
やけに日本語達者な外人だらけが気になるが、それもギャグとしているような。
井上ひさしの左一辺倒では決してない正義、それも最終形態を示してくれている。これが実はもっとも刺さった。
本当にすごいのはこれがおもしろいということだ。ジェームスボンドみたいなのだ。本当に。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説 長編
- 感想投稿日 : 2019年9月4日
- 読了日 : 2019年9月5日
- 本棚登録日 : 2016年4月25日
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