圧倒的。かつて爆弾やスパイや金庫破りなどに向けていた偏執とも言える徹底したリアルを追う取材と論理構成が、アート、風俗、文化論、現代思想から当然の帰結としての宗教にいたるまでの抽象全般に向けられるや、これほどまでに重く、深く、読みづらく、面白くしてしまう。唯一無二。天下無双であろう。上巻ですでにこの情報量、いかに物語をつなぎ読み手に興味を持続させるのか。全く展開が読めない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説 長編
- 感想投稿日 : 2015年11月20日
- 読了日 : 2015年11月20日
- 本棚登録日 : 2015年11月18日
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