新装版 蚤と爆弾 (文春文庫) (文春文庫 よ 1-52)

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  • 文藝春秋 (2015年4月10日発売)
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第二次世界大戦中、満州で行われていた捕虜を使った細菌の人体実験や戦争で使用された細菌兵器の製造などが行われてたとされる731部隊(関東軍防疫給水部)について描かれている。京都大学医学部出身の曾根二郎(人物はフィクション)は細菌学者として細菌兵器の開発を満州にて行う。コレラやチフスなどの菌を蚤を使って兵器化し実際に寧波などで使用された。戦時中という倫理観が破綻した状況では人体実験を行うことにさえ正義が掲げられてしまうのはとても恐ろしいことだ。でも戦時中のこういう実験によって科学や医学が進歩している側面もあるんだよな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年12月21日
読了日 : 2023年12月21日
本棚登録日 : 2023年12月21日

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