美学への招待 (中公新書 1741)

著者 :
  • 中央公論新社 (2004年3月1日発売)
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本棚登録 : 885
感想 : 63
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哲学のなかでもとりわけ美学に興味がある。
入門書なのでほとんど授業でやったところと被っていたが、読んで損はなかった。

ですます調が苦手なのでちょっと野暮ったくて読みにくさはあったかなぁという印象。
ただ、丁寧に説明されていて内容はわかりやすかった。

ミュージアムと美術館の違い、あるいはアートと藝術(著者は芸術ではなく藝術表記がお好みのよう)の違いについてが興味深かった。
わたしは、ここのハッシュタグも「アート」で統一してしまっていたけど「芸術」と使い分けたほうがいいかもな…。
あと第九章の「近未来の美学」あたりも面白かった。

ちょっと考え方に偏りはあるけれど、まあ学者さんはそんなものだろう。ご愛嬌。
でも、「違和感を感じない」という日本語はちょっと美しくないですね。笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2019年6月10日
読了日 : 2019年6月10日
本棚登録日 : 2019年6月10日

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